6月発売、郷乃譽赤金、山渡、花薫光がリリースされます。
6月26日(金)ハイ・エンドの3商品が発売になります。郷乃譽赤金はIWC Commended、重厚で余韻が長く、華やかで、力強い味わい。山渡は花薫光の対局の味わい、山田錦の最初の名前でもあります。弊社で一番最後まで、山田錦を使用していた商品です。山田錦の改良普及員西海さんが注力していた頃の施肥管理をベースに育てた商品でしたが、今は地元笠間市産米コシヒカリ100%で、これまで以上の品質を醸しています。花薫光はR.パーカーが91/100点を付け、G7でご使用頂いた商品です。ファースト・レディーのディナーで実際にお使い頂いた商品は3銘柄、本来はメイン・ディッシュに合わせる商品として、お伝えしたのですが、大変喜んで頂いき、何と、乾杯にお使いになったと言う、大変光栄な商品です。これまでも何カ国かの各国のトップの方が召し上がっているそうです。花薫光は日本で初めて35%以上の高精白を達成した商品でもあります。それまでは35%まで精白すれば最高品質との考えでしたが、これを見事に打開したのが27%でした。当初、専門家の方からも意味のない事と言われる程でしたが、実際の商品を見て頂くと、圧倒的にその差が歴然としていました。
いつしか、白上げ(高精白化)競争の時代になってしまいました。弊社が何故、27%にしたかと言う前段の意味が伝わらないまま、高精白化に突き進んでしまいましたが、極限まで精米すれば良いと言うものではありません。情報発信には良いのかも知れませんが、限り無い白上げにはどうしても硬い米が必要になってしまい、結果的に、高精白とは反比例的に品質が悪くなってしまいます。精白が高くなればなる程、精白を高くしているのに、品質が悪くなる事になります。高精白にすればする程、自ずと、その商品の品質が皮肉にも悪くなってしまう結果になります。
弊社が山田錦の特上、特を高精白化した時は心白(米の真ん中の白い部分)があるので、30%、乃至、29%が限界でした。それ以上は心白に掛かってしまい、砕米が極端に高くなり、歩留まりが極めて悪くなってしまいます。単なる、重量%で、全体重量から何%精米したから、精米歩合が◯◯%になったと言う精米方法でしたら可能なのですが、きちんと、一粒一粒が27%にする為には山田錦では限界がありました。30%以上(より高精白)の品質が欲しかったのですが、達成できず、現在の亀の尾系コシヒカリに落ち付きました。
今回リリースする商品は何れも最良の品質になっています。是非、お楽しみにして頂ければ幸いです。