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生酛の素晴らしさはどこに?

紫陽花が少しずつ新芽を開き始めました。梅雨に向け、時を刻んでいます。自然を上回るものはありません。生酛、伝承蔵が一蔵しか、残っておりません。生酛の殆どは復活した生酛です。多様性としてはとても楽しませてくれます。他方では本流とは異なる生酛が増えている事になります。醸造環境も含め、様々な環境が直ぐに整う訳ではありません。長い年月を要します。それ故に、完成した商品は別格です。弊社の生酛ほ代々の生酛、ロバート・パーカーがその著書で「ブルゴーニュの白」と著した程、カタドールでは唯一最高金賞を受賞、IWCではCommendedを受賞しています。ともすると、生酛は極めて個性的と言われることもある様ですが、それが真也。どうも違う様に思えてなりません。生酛の真骨頂は何なのでしょうか。様々な、ある意味で技術史も含め歴史を知らずして。生酛を醸すことはできません。代々伝わっている技術の経験的知見の中からの発露として生まれてくるものが生酛です。大切にしたいものです。冷やおろしの様に真実が逆転してしまう可能性を秘めています。受ける造り手の器次第と言うことかも知れません。

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