明けまして、おめでとうございます
平成29年初春。
昨年は大変お世話になりまして、ありがとうございました。
様々なみなさまと沢山の新しいご縁も頂きました。
G7伊勢志摩サミットでご下命頂き、様々なお声を賜りました。
これも偏に、みなさまのお力添え、ご支援の賜物と厚くこころより御礼申し上げます。
今年は酉年大空を舞う、オオタカの様に、更なる飛躍の年にしたいと考えております。
本年も何卒、よろしくお願い申し上げます。
蔵の方にも、是非、お気軽にお越し頂ければ幸いです。
みなさまの益々のご多幸、ご繁栄を祈念申し上げます。
純米大吟醸酒 花薫光 無濾過・生々
日本で初めて、高精白に特化したお酒です。
かのワイン鑑定家ロバート・パーカー氏から91点を頂く。
当時は高精白と言う考えがあまりなく、精白が高くても40%、35%が殆ど、原料米も中々手に入らない時代、鑑評会用の山田錦と言う、ちょっと斜に構えた見方の時代でした。
精白も精々35%もすれば、すばらしいと言う時代。
35%も35%も27%も変わらないと言う根拠のない話しが闊歩していました。
精米歩合の表示義務ができた時も27%と言う表示に懐疑的でした。
精米歩合の競争をしている訳ではありませんが、弊社が高精白に特化して以降、その本質的理由を見失った高精白競争の話しが多くなってしまいました。
ある意味で、高精白競争の切っ掛けにもなった商品でもあり、複雑な心境ですが、高精白化の競争によって、結果的に高品質なお酒を目指すことになったことは一寸安堵するところでもあります。
他方ではやはり、意味のない高精白至上主義が流布されていることは心配な点でもあります。
ご存知のように外硬内軟が必要である為、精白を上げるにはある程度の硬さが必要、でも、硬過ぎると、精白は上げられても品質が低下してしまう。
軟らか過ぎても、同様。その線引きで品質が決まる。
仮に、一桁台まで精白を上げる為には、相当硬くないとガリガリに削れない。
また、そこまで削れる様な米であれば品質を求めることはできない。
精米歩合が高い方が良いと思われがちですが、ある精米歩合よりも精米歩合が高くなると、パラドックスな構図が生まれてきます。
商品を選ぶ時に、どれ位の精米歩合で選ぶかと言う事も大切な要素になって来ます。
低い精米歩合はどこまでご自分で許容でき、高い精米歩合はどこまで許容できるかと言ううれしい迷いの線引きです。
今年は是非、その辺りの線引きを楽しんで頂くのも、一興かと思います。
壷中の天をお楽しみ頂ければ幸いです。